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2010.02.12

ランドラッシュと筆甫

昨夜のNHKスペシャルを見た人もいるでしょう。

ランドラッシュ~世界農地争奪戦~

なんでも穀物価格の再上昇に端を発した新たな食糧危機に備え、
食料を輸入にたよる国やその企業がアフリカや東ヨーロッパなどの農地を囲い込む
ランドラッシュという現象が起きているそうだ。

番組ではウクライナの農地をめぐり、日本と韓国の政府・企業が囲い込みを
行おうとしていたところ、結果的に韓国の企業がその買収に成功した内容が放送された。
日本では、「日本の農家を守る」とか色々な補償などの政策上の問題から
なかなか外国の農地を囲い込むところまでは進んでいない現状が放送されていた。


この国はいったいどこに進んでいこうとしているのか。

本当に日本という国土の中だけでは、日本の人口の食糧を守れないのか。
別に「日本の農家を守れ!」と声高に訴える気持ちはないが、なんか違和感を感じる番組でした。

ところは変わって、筆甫では、農地がだんだんと荒地と変わっていっています。
耕作放棄地はいずれ森に還るからあまり気にしなくていいんだよ、という話も聞きますが、
今まで人の手が入っていた農地はそう簡単に森へと還っていくわけではありません。

手が入らなくなったあと農地には草は生え、その草は道路に覆いかぶさり、
決して見栄えのいいものではありません。
耕作放棄地が自然のリズムで自然に森に還っていくには使ってきたのと同じ以上の
長い月日がかかるものだと思っています。

本当に手の打ちようがなくなってしまったら、そのような「森に還す」ことも
必要かと思いますが、現状では、そのような考えではなく、「使いたいけど使えない」
「なんとかしたいけどなんともならない」。そんな耕作放棄地が増えています。

来年度、筆甫地区では「耕作放棄地」をどうしたらいいのか、
本気で考えようと動き始めた人たちがいます。
筆甫地区振興連絡協議会地域振興部会に所属するメンバーの方たちです。

今年は「ひっぽ耕作放棄地を本気で考え活用する会議」が行われる予定になっています。
22年度にその話会いがあり、その後少しでも活用の道が見えてくるといいなと思っています。
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この記事へのコメント
耕作放棄地は現在農業を営んでおる農家だけであって、
離農者は含まれておらず、実際の面積はまだまだ多い。
 開田、畑地造成、植林の時代を生きてきたものにとって寂しい限りである。
 様々な考えがあろうと思うが、何せ年を追うごとに
高齢化が進み、
 あの宮澤賢治さえ「歳にも負けず」なる言葉は無い、
しかしその大きな課題に取り組まなければと思う日々である。
 
Posted by 炭焼き at 2010.02.13 08:39 | 編集
筆甫にはどのくらいの耕作放棄地があるんでしょうね。そのうち1%、5%、10%と少しずつでも何かしらの利用方法が見つかってくるといいですね。
Posted by やぎたけ at 2010.02.15 17:35 | 編集
やぎたけさん
お世話様です。
耕作放棄地の件ですが、1995年ごろ宮城県の約1割の耕作放棄地がこの丸森町でした。これ以前に、桑園開拓の事業があって山林も樹園地になったため傾斜地の農地が増えたんです。しかし、養蚕は衰退し遊休桑園が増えたというわけです。

それで、その遊休桑園はどうなったかといいうと一部は柿などの樹園地になったものの多くは現況が原野になったり地目変更して山林になってしまいました。

しかし、昨今の遊休農地をみるとこれとは別に高齢化や離農による耕作放棄地が多いように思います。
どちらかというと地域の外れなど耕作にも不便な場所に耕作放棄地は多く見られますが最近は、耕作地としても中心部にあるところに田んぼでいうならばヨシや柳が見られます。

農村の原風景とは程遠い状況になりつつありますが、相続などで誰もいらない土地それが農地や山林となってしまっていて悲しいことです。個人の財産ですが、地域の財産でもあり面倒見てくれるところあればいいんですが、土地の評価等は変動するもの、権利とかなんかで誰も裁判とかしたくないしね。

まず、理解のあるところから進めるしかないですね。

Posted by 村お at 2010.02.16 09:05 | 編集
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